備えあれば災い(わざわい)なし

自然災害や日常生活に潜むさまざまなリスクへの備えについて考えます

「今年の漢字」で振り返る災害史

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日本は、自然災害がとても多い国です。

地震、津波、高潮、洪水、土砂災害など、過去から各地で災害が発生し、多くの尊い命が犠牲になってきた歴史があります。

そして、今年も平成30年7月豪雨が発生しました。

また、南海トラフ地震の発生も懸念されています。

こうした中、私たちは、過去の災害の歴史をきちんと振り返り、そのときの教訓を忘れずに、いざという時に備える必要があると思います。

 

「今年の漢字」でも災害のあった年がわかる

 

毎年12月になると、清水寺で「今年の漢字」が発表されます。

(公財)日本漢字能力検定協会が、その年をイメージする漢字を公募して、最も応募数の多い漢字を今年の漢字として、京都の清水寺で発表するものです。

今年の漢字は、1995年から始まっていますが、災害が多かった年には「災」「震」といった漢字が選ばれており、日本国民にとって災害のインパクトが大きかった年であったことがうかがえます。 

では、これまでにどんな漢字が選ばれたのか見てみましょう。

 

1995年「」:阪神・淡路大震災や、オウム真理教事件、金融機関などの崩壊に"震えた"年。

1996年「」:O-157食中毒事件や狂牛病の発生、税金と福祉を「食いもの」にした汚職事件。

1997年「」: 山一證券など大型倒産の続出や、サッカー日本代表がワールドカップ初出場決定。

1998年「」:和歌山のカレー毒物混入事件や、ダイオキシンや環境ホルモンなどが社会問題に。

1999年「」:世紀末、1000年代の末。東海村の臨界事故や警察の不祥事などの事件が続出。

2000年「」:シドニーオリンピックでの金メダル。新500円硬貨、二千円札の登場など。

2001年「」:米国同時多発テロ事件で世界情勢が一変。対テロ戦争、不況との戦いなど。

2002年「」:北朝鮮拉致被害者の帰国、日本経済がバブル以前の水準に戻るなど。

2003年「」:阪神の18年ぶりリーグ優勝、「虎の尾をふむ」ようなイラク派遣問題など。

2004年「」:台風、地震、豪雨、猛暑などの相次ぐ天災。目を覆うような人災が多発。

2005年「」:愛・地球博の開催、各界でアイちゃんが大活躍。愛の必要性と欠乏を実感した年。

2006年「」:悠仁様のご誕生。いじめによる子どもの自殺、飲酒運転事故などの事件が多発。

2007年「」:身近な食品から政界、スポーツ選手にまで、次々と「偽」が発覚した一年。

2008年「」:日米の政界に起こった変化や世界的な金融情勢の変動、世界的な気候異変など。

2009年「」:さまざまな「新しいこと」に期待し、恐怖を感じ、希望を抱いた一年。

2010年「」:夏の全国の平均気温が観測史上最高を記録して、熱中症にかかる人が続出。

2011年「」:東日本大震災などの災害により、身近でかけがえのない人との絆を知った。

2012年「」:「金」に関する天文現象の当たり年。数多くの「金」字塔が打ち立てられた1年。

2013年「」:日本中が「輪」になって歓喜にわいた年。人とのつながりの「輪」を感じた1年。

2014年「」:消費「税」率が17年ぶりに引き上げられ、「税」について考えさせられた年。

2015年「」:建築偽装問題が発覚し、暮らしの安全が揺らいだ。“「安」心して下さい”の流行。

2016年「」:リオ五輪に沸き、東京五輪に希望を託した「金」と、政治と「金」に揺れた年。 

2017年「」:「北」朝鮮ミサイルの「北」海道沖落下や九州「北」部豪雨などの災害が発生。

(出典元:(公財)日本漢字能力検定協会)

 

「今年の漢字」が始まって以降、これまでに23の漢字が選ばれていますが、地震や水害などで大きな被害が発生した年には、災害に関わる漢字も選ばれています。

1995年の「」。阪神淡路大震災が発生した年です。無残にも倒壊した建物、立ち上る黒煙と炎、横倒しになった高速道路。直下型地震の強い揺れにより、倒壊した家屋や家具などの下敷きとなって多くの方が亡くなりました。

2004年の「」。この年は、新潟県中越地震、梅雨前線による新潟・福島豪雨、福井豪雨、台風23号をはじめとする台風の10個上陸、浅間山の噴火など、災害続きの年でした。

2011年の「」。忘れもしない東日本大震災です。押し寄せる津波にのみ込まれていく街、あまりにも衝撃的でした。地震発生の3分後には岩手県、宮城県、福島県に大津波警報が発表されましたが、まさかあれほどの津波が襲来するとは、誰も想像できなかったのではないでしょうか。地震発生から今年で7年を迎えますが、 死者 19,630人・行方不明者 2,569人(消防庁発表、平成 30年3月1日現在)となっており、まさに未曽有の大災害となりました。

 

災害の教訓を忘れずに、未来へ語り継ぐことの大切さ  

 

日本は、地震・津波・洪水などにより、たびたび大きな被害を受けています。

こうした災害から命を守るためには、私たち一人一人が過去の災害における教訓を学び、同じ過ちを繰り返さないように、キチンと対応・行動することが基本となるのではないでしょうか。

地震であれば家具の固定、津波や洪水なら避難方法の確認、こうした比較的簡単に出来ることから、いますぐ始めることだと思います。

また、こうした教訓を子供や孫に伝え、災害の記憶を風化させないことも重要です。

 

「今年の漢字」は、いまや年末の風物詩の一つとなっています。

2018年は、すでに西日本で未曽有の豪雨災害が発生してしまいましたが、今後、災害とは関連のない漢字が選ばれることを願ってやみません。

 

ではまた。