備えあれば災い(わざわい)なし

自然災害や日常生活に潜むさまざまなリスクへの備えについて考えます

屋外でゲリラ豪雨に遭遇したときに注意する2つのこと

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夏の夕方、急に空が暗くなったと思った次の瞬間、「ピカッ、ゴロゴロゴロ」そして突然の大雨。

皆さんご存知の夕立(ゆうだち)です。

夕立の特徴は、雷鳴とともに狭い範囲でさっと降って、すぐに降り止むこと。かつては「夕立がくると涼しくなっていいね」っていう有難い言われ方をしていました。

しかし最近では、ゲリラ豪雨という表現で、夕方に限らず、いつどこで発生するか分からない。場合によっては災害を引き起こす招かれざる客、といった格付けになっています。

そんなゲリラ豪雨の特徴と、注意すべき事項をまとめました。

 

 

ゲリラ豪雨の特徴

 

まず、ゲリラ豪雨という名称ですが、防災関係者の中ではこういう呼び方はしません。一般的には、”集中豪雨”と呼んでいます。ここではゲリラ豪雨として説明しますね。

ゲリラ豪雨のメカニズムは、夕立と同じです。

地上の空気と上空の寒気の気温差、温かく湿った空気、上昇気流の3つの条件によって積乱雲が発生し、局所的な大雨を降らせるものです。

夕立と呼ばれていた頃から、非常に狭い範囲で、短時間にまとまった雨を降らせるのが特徴ですが、最近では、発生する時期や時間帯も幅広くなり、ゲリラ的に発生し、ときには水害をもたらすため、マスコミなどからゲリラ豪雨と呼ばれるようになりました。

 

ゲリラ豪雨の前兆現象

 

いちばん分かりやすいのは、空を見上げたときの雲の様子です。

見るからに真っ黒な雲が近づいていて、あたりが薄暗くなり、雷が鳴りだしたら、ゲリラ豪雨がもう間もなく降りだすサインです。

今では、気象予報の技術も進化しており、どこの地域でいつ頃にゲリラ豪雨が発生しやすい状況になるかといった大まかな予報は、前日の天気予報などでも発表されますが、正確な場所や時間までは予測できません。

そこで活躍するのが気象レーダーです。

気象庁や国土交通省の気象レーダーが日本全国をほぼカバーしており、5分毎の降水強度分布の動きをスマホやパソコンで見ることができます。

 

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出典:気象庁ホームページ(気象庁 | 雨雲の動き(高解像度降水ナウキャスト)

 

外に出かけるときなどに、天気予報が微妙な時には、スマホで近隣エリアの降水状況や雨域の動きを確認すれば、およそ何時間後に自分のいるところで雨が降りだすかが分かりますので、とても貴重な情報として活用できます。

 

屋外でゲリラ豪雨に遭遇したときの注意点

 

外出中に屋外でゲリラ豪雨に遭遇してしまった場合、とくに大雨に注意する必要があります。

雷については、気象庁のホームページにも記載がありますが、落雷の被害に遭わないようにただちに安全な場所に移動する必要があります。以下の対応をとるようにしてください。

 

雷に遭遇した場合は安全な空間へ避難
 雷は、雷雲の位置次第で、海面、平野、山岳などところを選ばずに落ちます。近くに高いものがあると、これを通って落ちる傾向があります。グランドやゴルフ場、屋外プール、堤防や砂浜、海上などの開けた場所や、山頂や尾根などの高いところなどでは、人に落雷しやすくなるので、できるだけ早く安全な空間に避難して下さい。
 鉄筋コンクリート建築、自動車(オープンカーは不可)、バス、列車の内部は比較的安全な空間です。また、木造建築の内部も基本的に安全ですが、全ての電気器具、天井・壁から1m以上離れれば更に安全です。 

安全な空間に避難できない場合の対応

 近くに安全な空間が無い場合は、電柱、煙突、鉄塔、建築物などの高い物体のてっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲で、その物体から4m以上離れたところ(保護範囲)に退避します。高い木の近くは危険ですから、最低でも木の全ての幹、枝、葉から2m以上は離れてください。姿勢を低くして、持ち物は体より高く突き出さないようにします。雷の活動が止み、20分以上経過してから安全な空間へ移動します。
 なお、保護範囲に退避していても、落雷地点の近くで座ったり寝ころんでいたりしていると、地面に接触している身体の部分に、しびれ、痛み、ヤケドが発生し、ときには歩けなくなることがあります。

出典:気象庁ホームページ(気象庁|雷から身を守るには

 

雨については、時間雨量100mmなどの激しい雨が降るおそれがあります。

30分~1時間程度であれば、建物の中に避難して、雨が通り過ぎるのを待つことが賢明です。ただし、都市部では道路側溝などの排水が間に合わずに道路が冠水したり、地下街への階段づたいに雨水が流れ込む場合があります。排水路などには近づかないようにしてください。

一方、この局所的なゲリラ豪雨が2~3時間にわたり同じ場所で継続したら、災害が発生する危険性がかなり高まります。河川の増水・氾濫、低地の浸水、土砂災害などが発生するおそれがあります。

大雨に関する注意報や警報、土砂災害警戒情報、記録的短時間大雨情報などの発表状況に留意し、自分がいる場所がどの程度危険な状況であるかを認識し、ただちに安全な場所に移動・避難してください。その際、増水した河川や沢、がけなどには絶対に近づかないようにしてください。

 

雨が降っていなくても河川の水位が急激に上昇するときがある

 

なお、中小河川などでは、自分がいるところで雨が降っていなくても、上流でゲリラ豪雨となっていると、降った雨が河川に流れ込んで、一気に下流まで流れ下り、急激に水位が上昇することがあります。

今から10年前に兵庫県神戸市の都賀川(とががわ)で発生した水難事故がそのパターンです。

前線の活発な影響により、2008年7月28日午後、神戸市でゲリラ豪雨が発生。水遊びで都賀川に遊びに来ていた16人が急激な水位上昇により流され、小学生2人、保育園児1人を含む5人が死亡した事故です。

小さなお子さんなどと一緒に川に入っているときなどは、上流の雨の様子を確認することも忘れないでください。

 

ではまた。