備えあれば災い(わざわい)なし

自然災害や日常生活に潜むさまざまなリスクへの備えについて考えます

平成最後の夏、伊勢湾台風レベルの最強台風21号が接近

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台風21号が接近しています。
この台風、来週には日本に上陸する予報となっていますが、その進路と勢力が伊勢湾台風(S34)にそっくりなんです。
平成最後の夏、まさに最強台風の上陸となりそうです。

 

 

台風21号の進路と勢力

 

台風21号の進路ですが、9月4日から5日にかけて、紀伊半島付近に上陸し、北東方向へ進んだ後、日本海に抜ける予報です。
また、勢力も非常に強く、3日21時には、日本の南にあって中心気圧925hPa、中心付近の最大風速は50m/s、最大瞬間風速は 70m/sと非常に強い勢力に発達する見込みです。
今回の台風21号と同じようなコースを通った過去の台風に、伊勢湾台風(S34)がありますが、愛知県・三重県の伊勢湾沿岸に大きな被害をもたらしました。

 

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出典:気象庁ホームページ(気象庁|過去の台風資料)を一部加工

 

高潮への警戒

 

台風が接近すると、台風の周辺では吸い上げ効果や吹き寄せ効果などにより高潮が発生するおそれがあります。
吸い上げ効果の原理は、ストローでジュースを飲む原理に似ていますね。
伊勢湾台風のときには、名古屋港の海面潮位が最大で3.45m(ビルの2階が浸水する高さ)も上昇しました。これは、南側に開けた伊勢湾で、南からの暴風による吹き寄せ効果と気圧の下降による海面の吸い上げ効果等が重なり、記録的な高潮が発生したものです。
この高潮被害などにより、伊勢湾台風による死者・行方不明者は5,098名にのぼりましたが、その83%が愛知・三重の2県に集中していました。

 

台風や発達した低気圧が通過するとき、潮位が大きく上昇することがあり、これを「高潮」といいます。高潮は、主に以下の2つのことが原因となって起こります。

吸い上げ効果
台風や低気圧の中心では気圧が周辺より低いため、気圧の高い周辺の空気は海水を押し下げ、中心付近の空気が海水を吸い上げるように作用する結果、海面が上昇します。 気圧が1ヘクトパスカル(hPa)下がると、潮位は約1センチメートル上昇すると言われています。(下図のAの部分) 例えば、それまで1000ヘクトパスカルだったところへ中心気圧950ヘクトパスカルの台風が来れば、台風の中心付近では海面は約50センチメートル高くなり、そのまわりでも気圧に応じて海面は高くなります。

吹き寄せ効果
台風や低気圧に伴う強い風が沖から海岸に向かって吹くと、海水は海岸に吹き寄せられ、海岸付近の海面が上昇します。 この効果による潮位の上昇は風速の2乗に比例し、風速が2倍になれば海面上昇は4倍になります。 また遠浅の海や、風が吹いてくる方向に開いた湾の場合、地形が海面上昇を助長させるように働き、特に潮位が高くなります。(下図のBの部分)

 

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 出典:気象庁ホームページ(気象庁 | 潮汐・海面水位の知識 高潮

 

高潮で潮位が高くなっているときに高波があると、普段は波が来ないようなところまで波が押し寄せ、被害が拡大することがあります。
また、満潮と高潮が重なると、潮位がいっそう上昇して大きな災害が発生しやすくなります。

 

洪水、土砂災害への警戒

 

大雨による洪水や土砂災害への警戒も必要です。
洪水は、河川水位が上昇し、堤防の決壊などにより発生するため、避難については多少の時間的余裕があります。しかし、土砂災害は前ぶれなしに、突然、土石流やがけ崩れなどとして襲ってきます。沢の出口や山の麓に家があるときは要注意です。
テレビ、ラジオ、インターネットなどの気象情報・防災情報に留意し、近くを流れる河川の水位が氾濫危険水位を超過しそうな場合や、土砂災害警戒情報が発表された場合。また自治体から避難勧告等が発令された場合には、災害発生の危険性が高まっています。
加えて、台風21号は本州を通過する時間帯が夜間であると予想されます。避難が必要と判断される場合には、安全かつ早めに避難されることをオススメします。

 

ではまた。