備えあれば災い(わざわい)なし

自然災害や日常生活に潜むさまざまなリスクへの備えについて考えます

銭湯からの贈り物は、まさかの・・・

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今年の夏は暑いですね。最近やっといつもの夏に戻ってきたような気がしますが、ちょっと前までは命の危険さえ感じるほどの暑さでした。

今でこそ、エアコンがありますから、部屋の温度を26℃くらいにしておけば、快適に過ごせますが、約30年前、私が学生時代にはエアコンなんてものはそうそうありませんでした。 

六畳一間の下宿で、部屋には扇風機と小さな冷蔵庫があるだけ。暑い夏、扇風機を回しても、顔に当たるのは冷たい風どころか熱風です。しかも、扇風機の首のところが緩んでおり、だんだん首が垂れ下がってくる始末。そのたびに、足で扇風機の首を持ち上げていたことを思い出します。

 

 

学生時代、懐かしの銭湯

 

当時、下宿には風呂がありませんでした。そのため、自転車で5分くらいの銭湯に通うのが日課でした。冬は寒いので、1日おきでも大丈夫でしたが、さすがに夏は部屋でじっとしているだけでも汗ダクダクじゃないですか。ですので、夏の銭湯は私にとって、なくてはならない場所だったのです。

入浴料は当時の値段で約230円。洗面器と石鹸、シャンプーはマイセットをいつも持参していました。

さて、入口を入ると、おばちゃんがどっかと番台に座っています。

履き物を下駄箱に入れたら、おばちゃんにお金を払って入るわけですが、ここで男湯と女湯に分かれます。しかし、上手いことできてるんですね。女湯は絶対に覗けませんでしたよ(笑) 

次は脱衣所です。

現代の温泉の脱衣所と構造はほぼ同じ。ロッカーに籠があるので、そこに服を脱ぎます。中には、月極めの貸しロッカーみたいなのがあって、常連さんがそこを使ってたような気もします。 

さあ、いよいよ、浴室です。

うる覚えですが、正面の壁には定番の富士山が大きく描かれ、手前には歌川広重の絵にあるような豪快な波と松の木々がこれまた絶妙なバランスでコラボしてた気がします。 

テレビドラマの銭湯ですと、この壁際に大きな浴槽があるんですが、私が通っていた銭湯ではメインの大きな浴槽は中央にありましたね。正面奥には、2~3人が入れる小さな水風呂です。そして、中央の浴槽をぐるりと囲むように壁にカランが並んでおりまして、カランの下には定番の黄色い洗面器「ケロリン桶」が置いてあります。 

 

初めてのサウナ

 

さて、銭湯へはいつも夕食後に通っていたのですが、常連さんらしき人たちも多数みえました。私みたいに風呂が無い人もいたでしょうし、家の小さな風呂より銭湯の大きな風呂が好きで通っている人もいますよね。 

そんな銭湯通いを始めて1年くらい経ったある日、いつものように銭湯に行ったのですが、以前から気になっていたことにチャレンジすることにしたんです。 

そう、サウナです。

そこの銭湯には、大人2人が並んで座れるくらいの小さなサウナが脱衣所と浴室の境のところにありました。

実はこのときまで、私、サウナに入った経験が無かったんです。

そんなこともあり、以前から気にはなっていたんですが、いつも常連らしき強面オヤジや、シワシワ爺さんに独占されており、なかなかサウナに飛び込むチャンスがなかったのです。あるいは、常連さんの世界に割り込む勇気が無かったのかもしれません。 

しかし、その日、サウナを覗くと「誰も入っていない!」じゃないですか。浴室を見ても、いつもの常連客がいない。

チャンス到来! 

私は、この千載一遇のチャンスを逃してなるものかと、サウナに突撃したのです。 

 

狭くて蒸し暑い、まるで異次元世界

 

サウナに入ってみると、室内は狭く、圧迫感があります。オレンジ色の照明で薄暗く、熱気でムンムン。まさに蒸し風呂です。スノコみたいなところに腰掛けるんですが、サウナ初体験の私にとっては、異次元の世界に入り込んだような感覚でした。

そして、「あー、これ我慢できない!」とわずか2~3分でサウナから出ようとした瞬間、ドアが開いて、なんと、いつもの強面オヤジが入ってきたんです!

頭はパンチパーマ、腕には小さなタトゥー、もう最悪です。 

狭くて蒸し暑いサウナ室。そこから外の涼しい世界に出るには、強面オヤジの前を通るしかありません。しかし、ふと横を見ると、オヤジが脚を組んでおり通れません。私は仕方なく、しばらく我慢することにしました。 

そして、5分くらいが経過。サウナ独特の熱気と鼻につく匂いでもはや限界です。そのとき、強面オヤジがすっと立ち上がりサウナから出て行きました。 

やっと悪夢の5分間が終わったのです。

 

銭湯からの贈り物はまさかの・・・

 

そして、2日後。

股に痒みが・・・。

何これ?

痒みは股から膝の方へ。 

銭湯からの贈り物、それはなんと、〇〇〇〇たむし でした。 

痒くてたまらない私は、すぐに近所の薬局に行ったのですが、ちょっと恥ずかしさもあり、薬局のおじさんに症状すら伝えることができません。

棚に並んだ薬を眺めつつ、「虫刺され? 違う」「かゆみ止め、これ!」と塗り薬を購入し、なんとか事なきを得たのです。

それ以来、サウナに入るたびに思い出すんです。この初めてのサウナで起きた出来事を。

でも、今となってはこれも古き良き思い出の一つです。

 

ではまた。