備えあれば災い(わざわい)なし

自然災害や日常生活に潜むさまざまなリスクへの備えについて考えます

地震による突然の断水への備え

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地震が発生すると水道管が破損して断水になることがあります。北海道地震でも震度7を観測した厚真町を中心に広い範囲で断水になっています。
当然ですが、断水になれば蛇口をひねっても水は出ません。飲料水、調理、手洗い・洗面、シャワー・風呂、トイレなど日常生活に大きな支障をきたします。
こうした突然の断水に対して、日頃からどのような準備をすればよいのでしょうか。
今日は、断水への備えについて考えてみます。

 

 

断水の原因と復旧日数


断水の原因は、基本的に水道管の破裂によるものです。
家庭で使われる水は、河川などから取水された水が浄水場でろ過され、水道管を通って各家庭に送られます。
この水道管が老朽化したり、冬季に凍結したりすると破裂することがあります。また、地震による大きな揺れで水道管の継ぎ手が外れたり、水道管に亀裂が入って破裂することもあります。
総務省によれば、東日本大震災と熊本地震のライフライン復旧状況をみると、電気が約1週間で復旧しているのに比べ、ガスは2週間から2ヶ月、さらに水道については3ヶ月以上を要したそうです。

出典:総務省ホームページ(熊本地震のライフライン復旧日数

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東日本大震災の水道復旧状況を見ると、3月11日の地震発生から約1週間後で160万戸が断水、そこから少しずつ断水は解消されますが1か月後で20万戸、2カ月後でもまだ10万戸が断水しています。

このように、電気やガスに比べて水道の復旧にはかなりの日数を要するため、事前の備えが重要になりますね。

出典:中央防災会議ホームページ(「東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震・津波対策に関する専門調査会報告」参考図表集


生きるのに必要な水の量はどれくらい?

私たちの身体はほとんどが水で出来ています。成人男性で約65%、赤ちゃんはなんと約76%が水で出来ているんです。だから、水がないと4~5日しか生きられないんですよ、驚きですね。それだけ私たちにとって水は貴重なものなんです。

では、1日にどれくらいの水分を摂ればよいのでしょうか。
私たちは、普通に生活しているだけでも 1日に約2.5リットルの水分が失われています(尿や便1.6リットル+呼吸や汗0.9リットル)。一方、食事中の水分や体内でつくられる水の量は約1.3リットル(食事1.0リットル+体内でつくられる水0.3リットル)。これだけで約1.2リットルの水分不足となっているんです。ですから、この不足分の約1.2リットルを飲料水やお茶などで摂取しなければならないんですね。

つまり、私たちの身体は毎日約2.5リットルの水分が出たり入ったりしているわけです。これが1日に必要な水分量となりますよ。

出典:厚生労働省ホームページ(健康のため水を飲もう講座


断水に備えて水と簡易トイレを準備


では、いつ起こるか分からない地震や断水に対して、私たちは日頃からどのような準備をしておけばよいのでしょうか。
日常生活で水を使うシーンには、水分補給、調理、手洗い・洗面、シャワー・風呂、トイレなどが挙げられます。

水分補給

生きていくためには、飲料水やお茶、食事などから最低でも1日約2.5リットルの水分補給が必要となります。長期保存することを考えるとペットボトルの水(2リットル)を必要量備蓄しておくのがベストだと思います。地震が発生して断水になっても、すぐに自衛隊や役所の給水車が来てくれるとは限りません。3日は自力で水を確保しなければならない状況を想定して準備するのが良いと思います。
成人1日あたり約2.5リットルの水分補給が必要なので、2.5リットル×3日で7.5リットルの水を人数分備蓄することになります。我が家は夫婦二人暮らしなので、7.5リットル×2人で15リットルの水となりますね。
2リットルのペットボトルは6本入りで箱売りされていますので、これを2箱(計12本)を常備しておけば、突然断水になっても3日はなんとか生き延びられます。
ペットボトルの水であれば賞味期限はおおむね2年なので、ときどき料理などに使って入れ替えてあげれば無駄になりませんね。

トイレ

水がないとトイレが流せません。断水でトイレの水が流せないときは、バケツなどに水をくんで、直接便器内へ水を流せば便器の洗浄が可能です。
トイレの床が濡れないように新聞紙などを敷いてから、大きめのバケツ(1杯6~8リットル)の水を便器へ一気に流しこみます。そして、さらに静かに3~4リットルの水を流して下さい。排水管の途中に汚物が停滞することを防ぐため、2~3回に一度は多めの水(10~12リットル)を流すのが良いそうです。

出典:totoホームページ(緊急時のトイレの使用について

でも、せっかく備蓄してある貴重な水をトイレに大量に使うのはもったいないですね。
そこで非常用簡易トイレの出番です。ホームセンターや通販でも販売していますが、使いやすいのは、自宅のトイレ便座に袋を設置して凝固剤で処理するタイプですね。使用期間も約10年と長いですし、コンパクトサイズなのでこれを用意しておけば3日は大丈夫だと思います。もしも、こういった簡易トイレが無い場合には、ゴミ袋を便座にセットして中に新聞紙を丸めて入れるだけでも簡易トイレとして使えます。使用後は袋の空気を抜いてしっかり結んでゴミ箱へポイです。

調理

水分補給の水と同様に、2リットルのペットボトルを必要分用意するのが良いと思いますよ。料理のメニューはできれば水をあまり使わないものがいいですよね。被害が大きいと役所の方で避難所を開設しますので、そこでの炊き出しや食料支給なども活用しましょう。

手洗い、洗面、シャワー、風呂

シャワーや風呂は3日くらいなら我慢できるのではないでしょうか。ウエットティッシュや汗拭きシートなどで身体を拭けば大丈夫だと思います。
困るのが手洗いと洗面ですね。水は貴重なので、ここもウエットティッシュでなんとか乗り切りたいところです。

断水時に絶対必要なグッズ

やはり、水を入れるためのポリタンクは必需品です。給水車から水を持ち帰るためにもポリタンクを用意した方がよいと思います。ホームセンターで販売していますよ。
ポリタンクは、給水車の給水ポンプの大きさに対応出来るよう、口の大きなタイプがいいですね。また容量は10リットルくらいがちょうどよいと思います。あまり大きいと水を入れても重たくて運べません。
紙コップ、紙皿、割りばしなども必要です。食事の後に食器を洗うことができないので、こうした使い捨てのものが重宝します。
そして、ウエットティッシュと汗拭きシートです。身体を拭くこと以外にもいろいろな用途があると思います。断水が復旧してからも日常生活で使えますのでぜひ用意してください。


まとめ


地震が発生すると水道管が破裂して断水になることがあります。
東日本大震災や熊本地震をみても、電気やガスに比べて、水道の復旧には時間を要しています。
地震発生から3日後あたりからは、自衛隊や役所の給水を受けることができると思いますが、最初の3日は水が無い生活を強いられることが予想されます。
そんなときに困らないように、必要最低限の水を準備することが大切です。

 

ではまた。